あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。
既にご存知の方は少なくないと思いますが、
経営デザインシートに関する事実上の公式ガイドとも言っていい
●経営デザインシートについて
(by 内閣府知的財産戦略推進事務局さん)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/siryou01.pdf
*首相官邸ホームページ「経営をデザインする」より
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/
が先日更改され、
●経営デザインをスムーズにするKey Questions
が盛り込まれました。
経営デザインシートを描くにあたっては、「各個別欄に何を書き込めばいいのか?」と考えてしまうと、なかなかに難しいものがあります。
そうではなく、各欄毎に適切に設定されたシンプルな「質問」に、順次間を置かず回答するように描いていくスタイルが、とても効果的です。
その具体的なやり方は、ここでは省きますが(ワークショップ等で、ぜひご体験ください)、今回、このスタイルがいわば公式ガイドに盛り込まれたことにより、より多くの方々が、より手軽に「経営デザイン」に取り組むことができるようになる効果が期待されます。
このKey Questions、実は、昨年10月27日に大阪で開催された
●経営デザインシート×ビジネスモデルキャンバスで、中小企業の未来をデザインするワークショップ
(主催:大阪府中小企業診断協会 運営:同協会「経営デザイン研究会 協力:BMIAメンバー、メインファシリテーターは不肖、私・岡田)
にて使われたビジネスモデル・デザインにあたっての「質問」をベースに、組み立てられたものです。ハイ、早い話が、私たちが日頃使っているものです。
*その内容のご報告Part1、Part2)
スクリーンに映っているものがそれ(よく見えないですね😅)です。
当日ご登壇いただいた住田孝之・前内閣府知的財産戦略推進事務局長から、この、
●ショート・クエスチョン&ショート・アンサー法(略称:SS法)
に高いご評価をいただいたことから、ご要望におこたえし、その質問項目一覧をお渡ししたところ、それを、経営デザインシート向けとして、表現法等をカスタマイズしていただけました。その間、同じくこの日ご登壇いただいた内閣府知的財産戦略推進事務局下萩原参事官補佐とも共有、同局内でも揉んでいただき、調整を経て、このたびに至ったという経緯です。
私も中小企業診断士の端くれ、今回のことは、大変光栄かつありがたいことで、誇りすら抱くと共に、より精進せねばと身が引き締まる思いでもあります。
ぜひ、たくさんの方に、ご活用いただきたいと強く願うところです。
ただ、一方では、ある危惧も抱いています。
それは、
●質問項目そのもの、一問一答等のスタイルなど、目に見えやすい表層的なところだけが一人歩きしないか
ということです。
すなわち、「Why(なぜそうするの?)」抜きで、「What(質問項目等)」や「How(一問一答等)」だけが広まってしまわないかということです。これでは、せっかくガイドに盛り込んでいただいたのに、本末転倒の結果となりかねません。
例えば…こう言ってはなんですが…、私たちは一問一答のスタイルには全くこだわっていません。確かに、結果としてまとまるものはそのスタイルになっていることが多いですが、その過程においては、二答、三答のケースも多くあり、というか、むしろそれを推奨すらしています。
では、そもそも、私たちがなぜこれまで、この
●ショート・クエスチョン&ショート・アンサー手法
を使ってきたのか、その要諦は、今回のKey Questionsにも引き継がれているというか、そもそも、そのもともとの狙いとするところが、経営デザインシートでもパチっとはまるからこそ、Key Questionsとしてまとめていただいたということでもあると認識しています。
ごく簡潔に言うと、その「Why?」とは、
●描き手の「内なる声」に耳を澄ませ、自らそれと語り合っていただくため
ということです。
(後編に続く…)
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