あまねく人にイノベーションを!

こんにちは。
投稿が遅くなりましたが・・・
先週の土曜日(9月30日)は、尼崎商工会議所さん主催『創業チャレンジセミナー』でした。
このセミナーは、10月21日開講の『ビジネスを創る起業家のための創業塾2017』のプレセミナーとしての位置付けでもあります。

今日も元気にスタート!

もちろん、これもぬかりなく。。。

今回のメインは、「世界でたったひとつ、ワタシだけのビンテージmy日傘」で話題のnuts藤村絵理香さんの、心にドドーンと迫ってくるお話でした。

スゴイ!ビックリ!ジーン!
の連続でした 🙂

で、その後は、私Okada・・・
藤村さんのお話をビジネスモデルキャンバスで再現した・・・つもりだったのですが・・・

何やら聞き取りづらく、「何しゃべっているか全然わからなかった!」との声が身内からも・・・ 😥
いえいえ、落ち込んではいられない、日々勉強です! 🙂
当日ご参加いただいた皆様、大変失礼しました。

終了後、Abiz森さんはじめ、藤村さん応援隊の皆様とご一緒に、「藤村さんおつかれさん会」を近くのお店で。
そこで藤村さんからお聞きした「かじリンゴ」エピソードは、私にとっては、この日一番の衝撃でした。

「nutsのワークショップは、例えばボールペンなら、それはボールペンではなく『かじリンゴ』だとして、創っていくんです」

これ・・・、まさにアブダクションの考え方に通じるもの!
今、ビジネス界でも、最も必要とされている(足りない故)思考のあり方と言っていい。

従来は、ビジネス現場においては、
●A=B、B=CならA=Cという演繹的思考
●AもBもCも赤である、であるならDも赤であるという帰納的思考
の「縦」の思考が主体というか、ほとんどの様な状況だったといいでしょう。
特に、前者の積み上げ型の、継時的直列思考は、「ロジカル」という言葉と同義とされることも多く(本当は違うと思うんですけどね)、故に、多くのビジネスパーソンの思考の習慣となっています。直接的な入力−反応系の思考パターンですね。

ところが、この「今まではこうあるべし」とされていた思考パターンが、現代では通用しないというか、かえって変革の足を引っ張るシーンが続出しているわけです。
前述の「かじリンゴ」でいうと、「ボールペンがかじリンゴなんて、あるわけないだろ!」となりがちです。そこまでではなくとも、認知的不協和を解消しようと、「なんでボールペンがかじリンゴなの?」となって、そこに直接的な因果関係を、ごく自然の流れとして求める・・・。
認知的不協和からのモヤモヤ感との同居に耐えられないのでしょうね、人というものは…。

「ボールペンがかじリンゴである」というのは、
●驚くべき事実Cが発見された、しかし、命題Hが真であるならCは当然の帰結である、故にHが真であることを検証する必要がある
というアブダクションでいうところの、仮説としての「驚くべき事実C」、そして、命題Hとはこれからワークショップで創造する作品と位置付けてもいいでしょう。

これは自戒の意味も含めてのことですが・・・
私たちは、ともするとメソッドとかツールが何か、課題の解決策を生み出すものと錯覚しがちです。
ビジネスモデルキャンバスについても然りです。
そもそもビジネスモデルキャンバスはデザインツールとしてが最も力を発揮するものの、発想ツールとしての力は、さほど強くはないと、故に、優れた発想を生み出す「何か」と組み合わせると、非常に強力であると日々のペタペタの中で実感しています。

そもそも、「驚くべき事実C」の思考のあり方が体の中で自然となっていないと、単なる整理ペーパーとなってしまう恐れも高まります。

ワークショップや講座の企画・コンテンツ開発においても、この「思考のあり方」の変革を伴ってのものでないと、単なる「ツールの使い方」ワークショップとなってしまう恐れがあります。
しっかり考えて、コンテンツを組み上げていかねば!

とても学びの多い一日でした。

なお『ビジネスを創る起業家のための創業塾2017』の方は、まだ若干だけお席があるようです。
dラボがお手伝いさせていただく創業塾・創業スクールで土曜日開催のものは、予定では今年度は、あとこの創業塾のみです。

この機会をお見逃しなく!
お申し込みは、こちらから。

それでは。