あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

下記の画像は、昨年お手伝いさせていただいた創業塾受講の方とご一緒に描いた、事業の進化ストーリーです。

守秘義務の関係上、ふせんはぼかしていますが、流れはつかんでいただけると思います。

一昨年、混沌の中で創業、その後、試行錯誤の中で学習なさりながら前進なさってこられました。
その中で、一定の成果を出され、今後事業をどう進化させていくかを検討すべく、創業塾に参加されたという経緯です。

年末から年初にかけ、新たな構想をビジネスモデルキャンバスを使い練られたとのことで、これまでの事業のビジネスモデル(創業塾の時描いたもの)と、新たに練られた構想を連結させ、1枚のビジネスモデルキャンバス上に、その進化ストーリーを描くお手伝いをさせていただくこととしました。
上記の画像が、それです。

クリーム色ふせんが従来のビジネスモデルに関するところ、ピンクふせんが新たな構想部分、そのうち、赤い字で表現している箇所が、従来と新たな構想の連結箇所です。
CSの下部にあるブルー、ピンク、グリーンの3枚のふせんは、新たな構想が生まれるに至った社会的要因・顧客要因・内部要因です。すなわち、ビジネスモデルの進化を促進させる環境要因です。

短い期間とはいえ、創業してこれまでの成果(画像中R$部分にあるピンクに赤字ふせん)は、次のステップのビジネスモデルへと進化させるにあたっては「キーリソース」へと転化できる場合が多くあります。今回もそのケース、それに加え、元々ご本人の中にあったもの(KRピンクふせん)、社外のリソース(パートナーピンクふせん)を使い、新たなリソースとして再編集(オーケストレーション)、新たな顧客層の開拓と既存顧客との関係強化を同時にはかるべく(自己強化ループ機能)、ビジネスモデルをデ・コンストラクション(再構築)させる・・・そんな基本シナリオが、1枚のビジネスモデルキャンバスで表現できました。

ビジネスモデルは、ともすると、「その時点の静的な事業構造」ととらえられがちですが、本来は、常に動いて(進化して)いるダイナミックなもの、すなわち、時間の要素を包含しているものです。
そして、そのダイナミズムのデザインこそ、ビジネスモデルキャンバスを使ったビジネスモデルデザインの醍醐味なのです。

経営改善・事業再生・事業承継・経営革新においても、この手法は非常に効果的です。
ご参考まで。

それでは。