あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

既にお知らせしていましたとおり、多摩大学大学院・品川塾さん主催、
●イノベーションのためのデザイン思考
(共催:多摩大学大学院さん、品川塾さん 協賛:富士通ラーニングメディアさん)
第3回「企業のイノベーションとデザイン思考」(2020年1月12日)
にて登壇させていただき、経営デザインシートをご紹介してまいりました。
多摩大学大学院教授であり、BMIAシニアアドバイザーもお願いしている紺野登先生のお声がけで実現したものです。本当に、ありがたいことです。

この錚々たる顔ぶれの中に、恥ずかしながら、私のプロフィールと画像が…

さすがにちょっとドキドキ^^;

今回は、実際に経営デザインシートを描いていただくワークショップ・スタイルではなくご紹介スタイル、主に、とても広範なデザイン領域の中で、経営デザインシートがどこに位置づけられるのか、そして、誕生の背景にある3つの文脈について等いつもより抽象度の高い部分にウェイトを置きました。

今回、事前に紺野先生からいただいていた
●デザインと経営:概念マップ
です。

この概念マップのおかげで、ともすると混乱しがちな
●デザインマネジメント/デザイン経営/経営デザイン
そして、デザイン思考やアート思考等、近年話題になっているキーワードがその中で、どこに位置付けられ機能するかも、一目で俯瞰、理解できます。
これをはじめて目にした時、私はとても“スッキリした感”を抱きました。

その上に、経営デザインシートのポジションと機能を、私なりにまとめて表現してみました。こんな感じです。

経営デザインシートは
●将来を構想するための思考補助ツール(内閣府による定義)
ですので、やはり、ドンピシャでこのポジションでしょう。
そして、
●経営デザインシート3つの文脈−知財/イノベーション/統合報告
から期待される機能も、このマップ上に表現できます(青の双方向矢印)。

ここでご注目いただきたいのは、ピンクの矢印部分。
これは、今後、期待される機能ではないかと私なりに思っているものです。
これについては、後述します。

経営デザインシートと、3つの文脈との関係です。

経営デザインシートの構成、描くにあたっての留意点、カンどころ、ビジネスモデルキャンバスと異なる点、それがある故の組み合わせ効果もおさえ…

経営デザインを、さほどの負担感なく日常の習慣とする工夫についても、ご紹介しました。

経営デザインシートを描く目的は、それを思考補助ツールとして使い、
●将来の経営の基幹となる価値創造メカニズムをデザインする(内閣府の定義より)
ことにあります。具体的に言うと、これまでの延長線上にはない、新たなビジネスモデルのデザイン、すなわち、ビジネスモデルイノベーションにあります。
将来の基幹たるビジネスモデルを描くにあたって最も避けなくてはいけないのは、
●最初から、たったひとつの正解を求める−ひとつの案に懸ける
というスタンスです。時間をかけ精緻に分析・検討を積み上げ、精緻にひとつの案を描いていくあり方は、VUCAの今、むしろリスクを高めてしまう恐れが十分にあります。一発勝負は、危険極まりないのです。
望ましいのは、デザイン思考でよく耳にする、
●fail fast, learn a lot
です。まずは、たくさん描く必要があるのです。

そのためには、経営デザイン・プロセスも、社長がイノベーションも現事業のマネジメントも、あれもこれもやらなくてはいけないという、多くの中小・小規模企業の実情に即した、スピーディなプロセスであることが必須となります。ということで、

“1日たった5分で、こころ踊る未来を創る”

体制づくりについても触れました。

いつもどおりの早口だったのですが…それでも、予定の30分を少しオーバーしてしまいました。😅

 

さて、下記画像(再掲)のピンク矢印の部分について。

経営デザインシートは、社外のステークホルダーとのコミュニケーションツールとしての機能も期待されています(統合報告の文脈)。
近年、企業が将来に向けて自らを革新していくためには、投資家・金融機関・取引先等事業に直接的に関係の深いステークホルダーだけではなく、地域、社会全体等、幅広く共感を得ていく必要性が増していることは、広く認識されているところです。
となると、コミュニケーションツールも、統合報告(中小企業における知的資産報告含む)に限らず、多様化が必要となってくる方向ではないかと思うのです(マルチチャネルコミュニケーション)。

その時、やはり五感レベルでの表現力に長けているデザイナーさんの力は、とても頼りになる存在なのではないでしょうか。それも、パッケージやグラフィック等の個別デザインではなく、Corporate IdntityやBrand Identity等の、企業の根幹である方針や基本戦略と関わってくるものにおけるそれ。
もちろん、優れたデザイナーさんであれば、今既に普通にやっておられることでしょうが、企業さん側で既にその基本戦略が経営デザインシート上に描かれていた場合、それに携われるデザイナーさんは、今より飛躍的に増えるのではないかと…。中小・小規模企業にとっても、CIやBIが、より身近なものになるのではとも…。
●CI、BIの民主化
とでも言ってもいいでしょうか。

従来のデザイン業界のことをよく知らない「素人考え」かもしれませんが、「素人考え」から出発しているイノベーションも少ないということを考えると、少々可能性を探索してもいいのではと、この日、名だたるブランディングデザイナーの方々のお話をうかがいながら、思ったのでした。

本当に素晴らしい機会をいただけたと思います。
紺野先生はじめ、関係者の皆様に、深く感謝いたします。

以上です。
それでは。