12月22日(日)、兵庫県明石市にての、日本青年会議所(JC)さん主催、
経営デザインシートwith ビジネスモデルキャンバスで、
●わが社の“未来”をデザインするワークショップ〜こころ踊る未来の価値を創造しよう〜
Part1に続き、今回はPart2、後半部分のご報告です。

ランチを挟み、午後の部スタート。
まずは、午前中に描いた「これまで」のビジネスモデルキャンバスから、(ビジネスモデル・レベルの)自社の課題を浮かび上がらせる手法をご紹介しました。詳細はここでは省きますが…この手法は、実はとても効率的かつ効果的なのです 🙂 

さあ、いよいよ経営デザインシートのメインPart、「これから」の価値創造メカニズム(広義のビジネスモデル)のデザインへと入っていきます。

経営デザインシートでは、「これから」を一旦リセットした上で、発想をジャンプさせて、「これから」をデザインすることの必要性が、開発側からかなり強く唱えられており、経営デザインシート・テキストにおいても強調されています。

ところが、従来主流とされることの多かった積み上げ型の思考に慣れていると、これがなんとも違和感があるということで、論議を呼ぶケースもあるようです。
結論から申し上げますと、この“一旦リセット&ジャンプ”は、とてもとても重要、というより、必要不可欠と認識すべきでしょう。
なぜか?その詳細はここでは省きますが(長くなるので😅)、その代表的な知見は、こちらです。

加えて、“一旦リセット”を軽んじると、企業にとって致命傷となる「サクセス・トラップ」(コンピテンシー・トラップ)の可能性の高い「これから」を描いてしまうことにもなりかねません。
ただ、「そうは言っても、これがなかなか難しい・・・どうすれば?」
と、ここで足踏みをしてしまう方も少なくないとも耳にしています。

特に、既存の要素への執着があると、ありきたりなアイデアや、ありがちなアイデアとなる恐れが非常に高まります。経営デザインシートが対象としているのは、現在のビジネスモデルの改善・最適化ではなく、相転移レベルのビジネスモデル・イノベーション、改善・最適化では、わざわざ経営デザインシートを活用する意味も問われかねない…。

実は、これ、そんなに難しいことではないのですね。
詳細は省きますが、まず、
●未来は予測するものではなく、感じとるもの、自らがかかわって創っていく生成的なもの
とのあり方を受け容れることです。その上で、アブダクション力を存分に発揮する。
詳細な内容は省きますが、このアブダクション力を高める仕掛けが、今回のワークショップ・プログラムには盛り込まれています。そんなに難しいことではないし、JCのメンバーさん方であれば、今後、十分仕組みとして組み入れ、アブダクションを習慣化させることも可能でしょう。

ということで、みなさんには、まずはジャンプの練習として、その仕掛けにチャレンジしていただきました。


最初は、キョトンとした表情の方も見受けられたようですが…😅、そこは流石にJCメンバーのみなさん、手を動かし始めた途端、スルスルと、“通常の発想ではあり得ない”ユニークなビジネスモデルを、キャンバス上に描いていかれました。
これで思考のブロックは外れました!
その状態で、今度は、ご自分の中にある自社の「将来の姿」を直観的にデザイン。

ここまでの過程で、みなさん、二つの未来を描いていっていただいたことになります。
そして、その二つの中からひとつを選び、経営デザインシートに落とし込んでいっていただきました。それにあたっては、
●価値デザインをスムーズにするKey Questions
というものを活用しました。

実は、この質問は、この日の午前中にも活用した、簡単な問いを使ってスピーディにBMCを描いていく手法を参考に、住田孝之 前・内閣府知的財産戦略推進事務局長が自らまとめられたもので(10月27日ワークショップで使用した質問を参考にしていただいたそうです)、これを使うと、経営デザインシートを短時間で描くことが可能になります。
もちろん、BMCでもそのまま活用することができるわけで、これにより、経営デザインシートとBMCは、ほぼシームレスに往来ができるようになりました。
経営デザインシートでまずは進化のアウトラインをザクッと描き、必要であれば、BMCでもう少し踏み込んでビジネスモデルを考えてもよし、その逆もまたよし、もちろん行ったり来たりも自由自在です 🙂
ということでみなさん、ここまでのイノベーションのタネを使い、経営デザインシートで“あっという間”に進化のストーリーを描かれました。

今回、既に「これまで」の価値創造メカニズムは描けていますので、今後は、「これから」部分のみを描けばいいことになります。
将来の自社の柱となる新たなビジネスモデルを一つ実現するには、まずは、たくさんの「多様な未来のビジネスモデル」をデザインする必要があることは、既に常識として位置づけられています。
様々な面で経営資源に制約のある中小企業においてそれを可能にするには、スピーディに大量のビジネスモデルデザインに、しかも容易に取り組める“仕組み”を自社にビルトインしておく必要があります。
試算では、今回のプロセスを使うと、経営デザインシートの「これから」部分は、デッサンレベルであれば5分で描けることになります。
●一日5分1未来、年間365未来
体制も可能でしょう。その中で、必要なものは、前述のKey Questionsを媒介としてBMCに連結させ、踏み込んでみる…、そして、実験・検証へと…
今回のワークショップが、その体制づくりに少しでも役立つとしたら、最上の喜びです。

さ、後は、みなさんが、“やるだけ”です!
ということで、全員で誓いの儀式。

経営デザインシートを使って、イノベーションをおこしてくれますか?(Okadaより)

Yeahhh!!!×3!!!

みなさんと、みなさんの会社の120%Happyな未来をお祈りしています!
ありがとうございました!!!

これからお会いするみなさん、よろしくお願いいたします!!!