あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

今回も、前回の投稿同様、ビジネスモデルキャンバスを使って、戦略シナリオをデザインした事例のご紹介です。
タイトルも同じにしようかと思ったのですが・・・ちょっとだけ変えました 😉

下記の画像は、さる消費財のネット販売を行なっておられる企業さんの現在のビジネスモデルをビジネスモデルキャンバスであらわしたものです。
*以下、例によってふせんの内容はボカしてありますので、ご了承ください。
プロセスをつかんでいただければと思います。

この企業さん、このアイテム・カテゴリーのネット販売においては、かなりの実績を出されておられ、全国的にも上位にランクされています。
ただ、社会的環境変化に起因するコストアップ圧力が、特にこの1〜2年顕著になっていると共に、消費者(顧客)にも変化が見られ、これら環境変化に適応すべく、ビジネスモデルを進化させようとなさっておられます。

CS(顧客セグメント)の下部にある緑のふせんには、環境の変化内容が簡潔に記されています。
ブルーの帯状のボックスには、その環境変化のもと、解決すべき課題を3点にまとめてあります。

その解決を図るため、既にうってまもない手(ブルーふせん部分)を付加した画像が、この画像です。

そして、これから取り組もうと構想・検討中の部分(ピンクふせん部分)を付加したのが、↓の画像です。

この新たなビジネスモデル部分実現にあたっては、既存のビジネスモデルで蓄積してきた、ある成果をリソースとして活用します。
加えて、新たなビジネスモデルによる直接的な収益(既存部分より利益率が高い)のみならず、それをきっかけとしての、既存ビジネスモデルにおける客単価の向上、客数の増加にもつながりうる設計がなされています。

さらに、その後の進化についても、概要程度ですが、設計し付加しました(緑色ふせん部分)。

従来よりアッパーの顧客層の開拓を図る内容になっています。

結果、こうなる・・・はず・・・ 🙂 

もちろん、これらは仮説A案です。
今後、市場・顧客と対話を重ねながら、行きつ戻りつしながら、前進していきます。
ただ、そもそも仮説がないことには、その後の行動が検証・学びにつながらない。

ご本人と私の間に、共通言語たるビジネスモデルキャンバスをおいて、ああだこうだと揉んでいく。
その「ああだこうだ」をビジネスモデルキャンバス上に落としていくと、最初は混沌としていた構想が、どんどん輪郭をクリアにさせていく・・・
そこからまた発想を得て、「ああだこうだ」を繰り返していく。

ビジネスモデルキャンバスを使えると、そのサイクルを、とてもカンタンかつスピーディにまわせるようになります。

今回のお手伝いでも、ビジネスモデルキャンバスの醍醐味を存分に味わうことができたのでした。

それでは。