あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

経営デザインシートの公式ガイド資料とも言える
●経営をデザインする(by 内閣府知的財産戦略推進事務局長さん)
に盛り込まれた
●経営をデザインするKey Questions
に関する後編です。(前編はこちら

Key Questionsに引き継がれた想いWhy?とは何か?
それは、
●描き手の「内なる声」に耳を澄ませ、自らそれと語り合っていただくため
ということです。

それに関することは、昨年10月27日の
●経営デザインシートwith ビジネスモデルキャンバス・ワークショップ
(主催:大阪府中小企業診断協会)
において、ご登壇いただいた住田孝之 前・内閣府知的財産戦略推進事務局長のご講演の中にも、ありました。

以下のようなところです。

“(今日の様に)ポンポン質問されると、考えている時間がないので、本音に近いものが出てくる”
“本当にいつも大事と思っていることが出てくるので、あの(今日の)やり方は、すごく大事だと思います”
(住田孝之 前・内閣府知的財産戦略推進事務局長 ご講演内容より)

そう、まさに、これなんです!
一発で核部分を看破されました😲
さすがです!

私たちは、実はかねてから、このスライドにあるようなプロセスで、ワークショップを組み立ててきました。経営デザインシートが登場するずっと前からです。

なぜそうなったかを語ると、とんでもなく長ーくなるので今回は省きますが(本当は、語りたい^^;)、たくさんの試行錯誤を経てのことであることだけは、ここで強く主張しておきたいと思います。 🙂 

「新たな価値の創造」の出発フェイズにおける最重要ポイントは…描き手の、「内なる声」をいかに引っ張り出すか。すなわち、描き手の、
●主観力発露の刺激・サポート
です。
そのためには、まず、「内なる声」が発する微弱な信号をいかに感知するかが、勝負の分かれ目(勝負していないですが💦)となります。
そう考えた場合、その障害となる二大ノイズとしてあげられるのは、
①正解を求める思考
そして、
②論理的・分析的思考
です。
いずれも、必要となるシーンはもちろんあるのですが、このシーンにおいては邪魔になります。
で、①対策の一貫としていつも使っているスライドがこれ、

一部で大人気?のキャラ、「正解おじさん」です。正解おじさんには、一旦、ゴミ箱の中に入っていただき、お昼寝していただきます 😉 

②対策が…前述の住田さんもおっしゃっておられたことです。
人には、人の脳には、質問されたら答えようとする本能的な働きがあるようです。それを最大限に使おうというものです。
しかも、論理的、分析的に考えるいと間を与えないことで、その機能の作用を抑制します。
それだけでなく、他にもたくさんの工夫を盛り込んで、ファシリテーションを組み立てています。
これらにより、可能な限り「内なる声」を毀損することなくまずはザクッと全体をデッサン、細部の検討・描写は後回しとします。

こういったポイントどころをおさえずして、Key Questionsだけ読み上げても、投げかけても、残念ながら、十分な効果は見込めない恐れが高いのではないかと考えています。

誤解を恐れずに申し上げるなら…
Key Questionsの活用自体もさることながら、むしろ、
●背景にある“Why?”を理解した上での適切なファシリテーションの中に、Key Questionsを埋め込む
というスタンスの方が、特に、描き手をサポートする立場の人には求められると言ってもいいのではないか、それぐらいに思っています。

今後、経営デザインシートの普及に関しては、そのための新法人設立等、内閣府さんの応援もありつつ日本知財学会経営デザイン分科会を中心に、具体的な動きがいろいろ出てくると思われますし、併行して、全国各地で草の根的な動きも目立ってくるものと予想されます。
もちろん、私たちも、その一翼を担えるよう精進していきたく思いますが、それにあたっては、このような、まさしく“目に見えづらい”実践知をもっともっと蓄積すると共に、しっかりとお伝えもしていかなければならない…今、そう思っています。

どうぞ、これからも応援、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

それでは。