あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

6月25日(火)、コラボしが21にて「ビジネスモデルキャンバス実践講座」(公益財団法人滋賀県産業支援プラザ創業支援課さん主催)が開催され、私・Okadaと、BMIA Jr.コンサルタントで滋賀県よろず支援拠点コーディネーターの池渕ゆかりさんとで、お手伝いをさせていただきました。

今、公的機関による創業支援においても、従来施策が集中していた「事業化ステージ」だけではなく、より前のステージ、とりわけ、「(力強い)アイデア創造」ステージへの注力の必要性が叫ばれています。
そんな中、滋賀県さんはいちはやく、創業にむかうご本人に伴走するガイド役としての「インキュベーションマネージャー」の養成に注力する等、その取り組みが高く評価され、本年2月には、中小企業より「創業機運醸成賞」を受けられました。

その流れが、今期は、ビジネスモデルキャンバスを県下全域の共通言語とした創業支援体制の構築へとつながり、今、それが急ピッチで進められています。
今回のワークショップは、その一環として企画されたもの、したがって、対象者は、インキュベーションマネージャーを中心に県下各公的支援機関で創業支援業務に携わる方として設定、当日は約20名がご参加くださいました。

もちろん、まずはこれで気合い入れ!

そして、時代の流れをサクッと。
時代が変われば、やり方も変わるのは当然、それは、創業支援業界においても同じです。
関連して一例ですが…みなさんなら、下記の「問い」に対し、どうお答えになりますか?

「創業を思いたったら…」というのは、これまでよく耳にしてきたことです。
言わば、従来の常識と言ってもいいかもしれません。
その一方では、二つ目の見解もある…一見、まるで正反対。

結論からして、私は、どちらも正しいと考えています。というか、そもそも「どっちが正しい?」と問うにあたっての前提が、成立していないと考えるのです。

従来の常識の多くは、implementation(事業化)ステージの入口を、創業を考える「起点」としてきたと言っていいでしょう。
一方、後者の見解は、おそらく「起点」を、ideation(アイデア創造)ステージにおいているのではないかと推測できます。
近年の環境からすると、今はideationを起点とするのが妥当と思われますが、とはいうものの、従来の観点も、引続きあってもいい。
問題となるのは、アイデア創造ステージに適したアクション(ex.観察と学び等)と、事業化ステージに適したそれ(ex.事業計画等)とを、ごちゃまぜにしてしまうケース、とりわけ、後者をもっての前者のステージへの対応は、極めて困難であり、時には、マイナス効果の発生も十分考えられることから、避けるべき事項であると考えられます。

なぜか?
詳細は省きますが、それは、ステージ毎に主に必要となる視点というかスタンスが、大きく異なるからです。

「適切なステージで、適切な手段を、適切に使うべし」ということなのでしょうね。
そういったことも、お伝えしました。
途中、ちょっとゾッとするお話も… 😉

さあ、実際にデザインプロセスを、身体に染み込ませていきます。

その様子を眺める創業支援課谷口課長も、こんな素敵な笑顔になっておられました。

各自が担当なさっている企業さんを想定してのデザイン、みなさん真剣に、そして楽しく取り組んでおられました。

強いビジネスモデルを創るにあたってのカギは、Value proposition(価値提案)にあります。
で、そのまたカギとなるのがインタビューです。
今回は、駆け足ではありましたが、ショートデモも交え、これについてもふれました。

最後に、全員で「イノベーションの誓い」を唱え 😉 、ワークショップを終了しました。

やっぱり…アツい、そしてピュアな志をお持ちの方とご一緒するのは、とても心地いいですね。

滋賀県の創業支援活動、今後益々、要注目です 🙂 

それでは。