あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

3月18日、摂津市商工会さんで開催された
●経営デザインシート×補助金で、わが社の未来をデザインする!−補助金申請攻略セミナー
のファシリテーターとして、お手伝いさせていただきました!

「経営デザインシートってなに?」
という方がいらっしゃるかもしれませんね。

詳細は、こちら(首相官邸ホームページ)をご参照いただきたく思いますが、一言でいうと、「将来を構想するための思考補助ツール」として内閣府から提唱されたもので、さらに端的に言うと、「未来に向けて、ビジネスモデルを進化させていってね〜」と呼びかけ、そのためのツールとして政府が提示したものということです。
*dラボとしても、この国策に積極的に貢献していくべく活動していく旨は、年初のご挨拶でもご説明しています→こちら

難しいことはさておき…
実は、この経営デザインシートとビジネスモデルキャンバスを連結させることで、小規模事業者持続化補助金や、ものづくり補助金応募にあたっての構想デザインが、とても効果的かつ効率的に取り組めるのです!

内閣府さんの方でも既にその点は認識されているご様子、ということで、3月15日に開催された
●知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会産業財産権分野会合(第4回)
の資料の一部では、経営デザインシートの【企業支援における活用】の具体的方法として、
●公的支援(補助金等)における支援側と被支援側との対話
が記されています。

この経営デザインシートを補助金に組み込むことは、今のところ考えておられないということをお聞きしていて、そのスタンスは、私も大賛成です(理由はまた別の機会にでも)。
ただし、補助金応募をきっかけにして、事業をあらためて考えてみる手段として経営デザインシートを活用すること、そして、それを支援機関・支援者の業務に組み込むことについては、大賛成です。
とりわけ、私が数ある補助金の中で圧倒的にダントツで高い評価を寄せている小規模事業者持続化補助金については、激激激激の10乗ほど、激おススメです。

ということで、今回の摂津市商工会さんの企画、ワクワクしながらお手伝いさせていただきました。私の知る限り関西の商工会・商工会議所さんの中では(ひょっとしたら全国ベースでも?)、「経営デザインシート×補助金」というテーマとしては“一番乗り”の画期的な企画、今後、同様の動きはドンドン全国に広がっていただきたいし、おそらくひろがっていくことでしょうね。

まずは、商工会ご担当の島内さんから、補助金の概要と状況についてご説明があり、

それを受けて、私・Okadaから
●経営デザインシート×ビジネスモデルキャンバス×補助金
の連結スキームの概要をご説明。

全体スキームはこんな感じになります。

ミソは、ビジネスモデルキャンバス(以下、BMC)をデッサン・デザインツールとして位置付け、事業者さんご本人の内にあるアイデア(モヤモヤした状態でもOKです)を引き出しカタチをまとわせ、それをストーリーボードとして見立てた経営デザインシート(このスキームでは簡易版が使いやすいでしょう)を使って、事業構造(ビジネスモデル)の進化ストーリーとして構造化、そのストーリーを、補助金フォーマットに落とし込むという流れとすることです。
今回のワークショップは主に小規模事業者持続化補助金への落とし込みを想定して進行を組み立てましたが、ものづくり補助金でも基本線は同じです。

一見、多段階で非効率かつ面倒のように見えそうですが、実はこれが全く逆なのです。
ビジネスモデルキャンバスと経営デザインシートの間はほぼシームレスになっていて、かつ、それぞれがストーリーボードであるとみなせることによる統合形象化機能(バラバラのものを、ひとつのつながりのあるものとして結びつけ構造化する機能)が働くことで、かなりの効率化を図ることも可能になります。
*ここらへんのロジックは、こちらにてご説明しています

ビジネスモデルキャンバスで、これまでと未来のビジネスモデルをデザインして、

経営デザインシート(簡易版)で進化ストーリーをデザイン、

それを、プレゼンテーションツールとしての位置付けである補助金フォーマット(小規模持続化補助金の場合は様式2)に落とし込む

この三幕構成を、7つのステップで進めていきます。

その7ステップを、昨年採択された生事例でご理解いただき、

ご参加いただいたみなさん個々のビジネスについて、取り組んでいただく…

今回は2時間という枠の中でしたので、実際に取り組んでいただけたのは現在のビジネスモデルのデザインのところまででしたが、その後のステップについても、まずはご自身で取り組んでいただけるよう手順書と言っていいレベルの資料をお渡しさせていただきましたので、おそらく、多くの事業者さんが、少なくともご自身の構想の輪郭を浮かばせていただけるものと思います。
そこまで到達していただいていれば…ご相談を受ける商工会・商工会議所ご担当者も、かなり効率的かつ効果的に、質の高いご支援を数多く取り組めるものと期待できます。

今回はものづくり補助金も対象ですので、「先端設備導入計画」についての理解も必須、これについては、摂津市ご担当課の方からご説明いただきました。

そして、最後にはコレ、これを忘れてはいけませんね 😉 

全員で、健闘を誓い合う、Yeaaahhh!!!

みなさんの120%Happyをお祈りしています!

それでは。