あまねくイノベーターのみなさん
あけましておめでとうございます!

旧年中は大変お世話になりました。
どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。

本年は、dラボとして多くの構想をいだいています。
それらについては順次ご紹介させていただくとして…
今回は、その中の代表的なものを一件、ご紹介させていただきます。

本年、私どもは、内閣府知的財産戦略推進事務局さんが昨年世に出された「経営デザインシート」と、ビジネスモデルキャンバス等のイノベーションツール・メソッドを融合させたプログラムを開発、パートナーである(一社)ビジネスモデルイノベーション協会(BMIA)およびその関係者のみなさんとも力をあわせ、積極的に推進していきます。

経営デザインシートとは、どういうもの?ハイ、こういうものです。

我が国の国策と言える政府の「未来投資戦略2018」にも明記されている、重要施策のひとつです。

要は、未来へと続く企業の価値創造システムの進化ストーリーを描くもの、右側の画像がそのシートなのですが…
そこに盛り込まれている進化ストーリーは、ビジネスモデルの進化ストーリーでもあることが、一目で理解できます。

この経営デザインシートにおけるビジネスモデルの定義も、ビジネスモデルデザインにおけるそれと極めて近似となっています。

ちなみに、我が国発の経営理論として、世界に誇るべき「知識創造理論」におけるそれとも、近似であることがわかります。

シートに記されている価値創造システムの各要素も、ビジネスモデルキャンバス上の各要素とほぼピタリ符号しています。
となると…当然のことながら、経営デザインシートとビジネスモデルキャンバス等をかけあわせた、効果的なプログラムを実現することは、比較的容易と考えられます。
ということで、昨年12月21日、ご縁があってこのシートを開発した内閣府知的財産戦略推進事務局さんにおうかがいし、様々な点、確認させていただきました(ありがたいことです)。

経営デザインシートと、他のツール・メソッドとのかけあわせも歓迎である点も、確認させていただきました。
このフレキシビリティ・オープン性も、従来の官発フォーマットとは異なる、ありがたい特徴です。
大切なのは、むしろシートを埋めることより、これを機に「未来について対話し、構想をデザインすること」との熱い思いがヒシヒシと伝わってきます。このスタンスには、大いに共感するところです。

詳細は今後順次ご説明させていただきたく思いますが、既にプログラムの骨格はできています。


よくよく考えると…このプログラムの原案となるものは、既に一昨年、京都府よろず支援拠点さんとご一緒に取り組ませていただいた後継者向けワークショップで実施しているんですね。
その時の内容・実施状況も、内閣府にうかがった際ご担当者と共有、経営デザインシートの意図に合致したものであることを確認させていただきました。

その時のプログラムをベースにしつつも、今回はイノベーションに関する知見も多く盛り込んでいますので、よりレベルアップしたものとできるでしょう。

知識創造理論にもそいつつ…

この後は、BMIA有志等、思いを共有する方々のお力添えをいただきながら、つめていくと共に、早速各方面での活用をご提案していきたく考えています。
活用シーンとしては、中小企業関係では、事業性評価、事業承継、経営革新、経営改善、その他多くのものが想定できます。

なお、2月10日開催のBMIA年次大会「ビジネスモデルオリンピア2019」では、内閣府知財戦略推進事務局高橋参事官補佐から、経営デザインシート開発にこめた意図等、ご説明いただく予定です。
これを機に、私どもdラボも、微力ながらSociety 5.0を実現しようとする国策に貢献していきたいと思います。

どうぞ、ご期待ください!

*内閣府WEBサイト内、経営デザインシートに関するページはこちら
*内閣府からも急遽、かけつけていただくことになりました。「ビジネスモデルオリンピア2019」については、こちらをご参照ください。
*経営デザインシートに関することも含め、「価値デザイン社会」について、内閣府知的財産戦略推進事務局の住田孝之事務局長のインタビュー記事が、日経×TRENDで紹介されています。会員になれば全文が読めます。