あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

8月25日・26日の2日間、大阪では初の、
●「BMIA認定コンサルタント養成講座(応用)」
が、関西dラボのお膝元、江坂で開催されました。
応用講座は、1年かけて、3つのテーマ
1.ビジネスモデル・アーキタイプ
2.バリュープロポジション・デザイン
3.シナリオプランニング
にそって、ビジネスモデルデザインの、まさしくプロ中のプロとしての力を身につけていきます。
今回は、ビジネスモデル・アーキタイプがテーマです。

ファシリテーターは、ご存知、BMIA初代代表理事で先月アドバイザーとして、神の領域へとお進みになられた、かの小山龍介さんです。

バイブルと言える、『ビジネスモデル・ジェネレーション』
(by アレックスオスターワルダー & イヴ・ピニュール両先生)
の訳者でいらっしゃいますね。
 

私にとっては、BMIA(ビジネスモデルイノベーション協会)のアドバイザーって、神の領域だと思うんです 🙂 
BMIAの三つ折りパンフでいうと、裏表紙に記載されているこちらは人間世界、

で、こちらのページには、私からすると神の様な方々が、ズラッと並んでいらっしゃって…まるで、神の世界です 😉 

冒頭から、小山さんらしく哲学のお話が出てきます。

哲学がなんでビジネスモデルキャンバス、ビジネスモデルデザインと関係あるの?
と思われるかもしれませんが…実はこれ、大ありなんです
詳細は、ここでは省略…;-)

まずは、アップをかねて復習のビジネスモデルヒアリング→他己紹介

こちらは基礎講座で習得済みですので、みなさん、既におてのものです。

今回の応用第1クールは、様々な観点からひたすらビジネスモデルキャンバスを描き、その奥深い世界に分け入っていきます。
そして、2日間の特訓の後には・・・

ビジネスモデルキャンバスの奥義とも言うべき、企業や組織・個人の「絶え間ない進化のデザイン」の門をくぐることができます。

まずは、コンビニを題材に、価値提案の違いから、

グループごとに考えた内容をプレゼンし、みんなで議論していきます。

今度は、なぜその数値結果が生じているのかから、ビジネスモデルをみていく視点。

 


小山さんによるフォロー&解説もしっかりと。
そして、ビジネスモデルアーキタイプ(原型)の概念を身につけていきます。

さあ、いよいよ、イノベーションプロセスに入っていきます。

実在の企業が、なぜ、その新事業を創出できたのかを、実際にビジネスモデルキャンバスでトレースしていきます。

参入する前の「事業の構造」は?
そしてなぜ新たな事業に参入したのか、その時の「問題の構造」は?
そして、「なぜその事業がうまくいったのかの構造」を、全てビジネスモデルキャンバスで解読していきます。

ここまでは、その企業の過去−現在の構造化、その上で、各グループで、この企業の経営陣or新事業開発担当となって、新たな事業案を創造していきます。

この時ポイントとなるのは、このループに関する検討。

実は、ビジネスモデルキャンバスは、現代のビジネスパーソンには必須とされているシステム思考における「ループ図経営版」であると認識することができた時、その方の活用力は、一気に幅・深さともレベルアップします。
(基礎講座では、この点にはふれていません)

デザインするビジネスモデルが競争優位を持つには、自己強化ループの組み込みは必須です。むろん、自己強化ループ>バランスループの状況となっていることも必須です。
反対に、かつては競争力を発揮してきたビジネスモデルが環境との関係性の中でうまくいっていない状態となる場合、自己強化ループ<バランスループとなっているケースが少なくありません。

今回の講座とは直接的には関係ありませんが…
リスケ等金融支援を要する事業の経営改善計画策定にあたっても、実は、この「自己強化ループ・バランスループ」の視点を持ちつつ、ビジネスモデルキャンバスで検討を行なっていくと、費用に質の高い経営改善計画が、しかも短期間で構築できます(金融機関調整は除く)。
全国の金融機関さん、信用保証協会さん、企業再生・経営改善に関わっている認定支援機関さん、各地の再生支援協議会さん、そして、関連中央省庁の方々も、ぜひこの手法の効果性の高さをお試しいただきたいところです。
事業をマーケティング・生産・人事労務等部分に要素還元し、それぞれの細部を分析しつつ窮境要因を特定し、そこを改善する…という従来よく見られた「要素還元的プロセス」偏重ではなく、この様な、全体−細部の構造を俯瞰する「システム思考的アプローチ」が、近年の改善案件には極めて有効と考えます。

ちょっと脱線しましたが…
今回ご参加いただいた方々のかなりの割合の方が、このシステム思考の手段としてビジネスモデルキャンバスを活用するという視点には、新鮮な驚き&使える!感を抱かれたようでした。

こうしてDay1は…ナント21時まで、ひたすらビジネスモデルキャンバスを描きつつ、学びを深めていったのでした。

(次回、Day2編へと続く…)