あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

ビジネスモデル・デザインという言葉は、ビジネスモデルキャンバスの普及に連れ、一般的なものとなった感があります。
私は、このビジネスモデル・デザインとは別にビジネスモデル・デッサンという言葉も結構多用、両者の定義を下記のように認識し、シーンに応じて使い分けています。

●混沌(chaos)の中から生まれ出ようとする「存在」を引っ張りすビジネスモデル・デッサン(ドローイング)
●生まれた「存在」が、混乱(confusion)の中で、たくましく育っていく「構造」を組み立てるビジネスモデル・デザイン

「そもそも、混沌と混乱、どう違うの?」と言う声が聞こえてきそうです。 😉 
ここでいう“混沌”とは、その状況を構成する(であろう)要素自体が曖昧模糊としている、いわゆるモヤモヤ状態、一方、“混乱”は、その状況を構成する要素自体は見えているものの、それらが入りまじっているグチャグチャ状態という意味で使っています。
な〜んとなく、その違い、感じ取っていただけますでしょうか? 😉

使うシーンで区別すると、
●ビジネスモデルデッサン−自身の内から湧き上がってくる感覚はあるものの、まだ正体がわからないものを外在化させる時の、ビジネスモデルキャンバスの活用
●ビジネスモデルデザイン−デッサンされたカタチらしきものの輪郭をクリアにし、かつ、魅力・継続性・実現可能性の観点から「たくましいもの」として構造化する際の、ビジネスモデルキャンバス・バリュープロポジションキャンバス等の活用
ということになります。
その境界はグラデュエーション、かつ非線形ではありますが、あえて順番をつけるとすると、ビジネスモデルデッサン→ビジネスモデルデザインということになります。

この二つ、ペタペタする際のカンどころも違います。
まあ、それにつきましてはまた別の機会に…

今回は、ちょっと哲学的な内容になりました。
ビジネスモデルキャンバスは、それだけ思索的な、奥の深〜いものということですね 🙂

それでは。