あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

立て続けですが、ビジネスモデルキャンバスの活用事例をひとつ。
下記は、創業にむけてご奮闘なさっている方の、事実上最初のビジネスモデルキャンバスです(ビジネスモデルキャンバス自体は描かれたことはおありでしたが、別の用途でした)。

この方、長年ひたすらある研究に取り組まれ、「さあいよいよ事業化へ」と頑張っておられる方で、自治体さんも懸命に応援なさっておられます。

なるほど、タネとしてはポテンシャルというか可能性を確かに感じるのですが、ビジネスの構造、すなわち、ビジネスモデルについては今後仮説−検証の中から妥当なものを構築していく必要があるもの、それを模索しながらも、なかなか最初の仮説を決めきれないという状況のご様子、で、ありがたくも今回お声がけいただくこととなりました。

前回業務時は、多面的切り口からザックバランにお話する中で方向性を仮に設定し、2回目の今回は、当初の予定ではリソース部分を掘っていくことにしていたのですが、急遽予定変更、早速、まずはビジネスモデル全体をザクッと描いてみることとなりました。

例によって、私Okadaは「どうしてですか?」等の質問をするインタビューアーの役、ただ今回は、ご本人のほかに自治体関係の方がなんと3人も同席くださり、ビジネスモデルキャンバスを共通言語に、ああでもないこうでもないと、ご本人と一緒に知恵を絞ってくださいました。
この自治体では、以前よりビジネスモデルキャンバスの普及が進んでいたことから、できたことと言えるかもしれません。
まるで、新たな事業を創造しようとしているご本人と、それを支える支援機関側の方々によるプロジェクトの「開発ミーティング」の様相でした。

ガッツリおよそ4時間かけて(あっという間の感がしましたが)、全員が力をあわせて、なるほどというビジネスモデルをキャンバス上に浮かばせることができました。
最後に、当面の目標の設定、それに向けてなすべきことの優先順位づけ、そして、具体的行動計画、さらには、その第一歩となるBaby Stepを設定、第2回の業務を終えました。で、できあがったのが、この画像にあるビジネスモデルです(ボカしていますが 😉 )。

しかし…ここまで熱心に取り組んでくれる担当者さんが(それもお一人でなく何人も)いらっしゃる自治体さんは、全国広しと言えども、そうそうないでしょう。
感嘆しました。

今回描いたビジネスモデルは、最初の仮説です。もちろん、すんなりとこのままはいかないと思いますし、何度も描きなおす必要があるでしょう。時には、頭をうってどうしていいかわからない時もあることでしょう。
ただ、今回の様に、ご本人と伴走なさる支援機関が一緒になって知恵を絞ることで、きっと着実に前に進んでいくことができるでしょう。

近い将来、大輪の花を咲かせられることを、私も心の底より祈っています。

それでは。

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