あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

●MVB(Minimum Viable Business Model)

「なにそれ?」となりますよね 🙂 
ご存知、リーン・スタートアップの「Minimum Viable Product」(実用最小限の製品)のもじりです^^;

つらつら思うに…
伴走型創業支援の現場において、今、支援者側に最も必要とされている実務的スキルは、ひょっとしてこの「Minimum Viable Business Model」のデザイン力かしらと、このところよく思います。

下記は、昨年の某地域創業スクールを受講いただいた方とご一緒に描いたビジネスモデルキャンバスです。

実は創業スクール受講時は別のビジネスモデルを想定なさっておられたのですが、その後、ご自身がしっくりくるあるアイテムの存在が大きくなり、そのアイテムを組み込んでのビジネスモデルを再検討なさることになりました。

まずは、現在抱いておられる構想をザクッとでもいいので把握、今回はあえてその段階でBMCを描かず、Value Proposition設定の方向性を探ることに焦点をあわせ、ご一緒に「あーだこーだ」とお話ししながら、アイデアを揉んでいきました。
その中で、ご本人らしい、かつ、ご本人自身もワクワクするVP仮説が徐々に浮かんできました。その解像度がそこそこ上がった段階で、その仮説を検証するための企画(具体的にはイベント出展・開催)を、ビジネスモデルキャンバスで描いていきました。
それが、この画像です。

目的がVPの検証なので、R $ブロックには、そのイベントを通じて得たい「成果」(情報・学び・将来の見込み客)を明記してあります(ピンクふせん)。
そういう意味で、「Minimum Viable Business Model」(実用最小限のビジネスモデル)との表現ができるでしょう。
このBMCで描いた企画を何回か実行していただき、得た「成果」を反映させあらためて次のステップのビジネスモデルを描いていく・・・以降、その繰り返し。
このプロセスを踏むことにより、確実な前進が見込めることでしょう。

伴走支援においては、何を最も支援しなければならないのか・・・
それに関しては、人によって見解が異なることでしょう。
私は、「ビジネスを創る道のりを、確実に前進していってもらう」ことと考えます。
そのためには、いきなり最終的完成形のビジネスプランやビジネスモデルづくり求めるよりは、大まかな方向性としてのビジネスモデルをBMCで描いた後(デッサンとしてのファーストキャンバス)、この事例のようなMVBを積み重ねていく手法の方が、最終的にはイノベーティブかつオリジナリティのある、魅力的なビジネスができあがることでしょう。

ご参考になれば幸いです。

それでは。

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