あまねく人にイノベーションを!
こんにちは。

オープンイノベーション・・・近年よく耳にする言葉です。
大企業とベンチャー企業が共に協力しあいながら、新たなビジネスを立ち上げていこうとする概念で、その具体的手段のひとつとして、ベンチャー企業のアイデアを大企業がその豊富なリソースを使って加速を図るコーポレート・アクセラレータープログラムも増加、その流れは一部自治体企画のものでも見られるようになっています。

昨日、ソフトバンクグループが、そのアクセラレータープログラムをスタートさせるとのリリースがありました。

そのプログラムのサイトは、こちらです↓

「あのソフトバンクグループも、いよいよアクセラレータープログラムを・・・きっと殺到するのでは・・・」
と目にとまり、何気にその応募要件を確認したところ・・・
応募にあたって提出するものとして、ビジネスモデルキャンバスが指定されている!

具体的には、下記の3つが指定されています。
1.ビジネスモデルキャンバス(1枚)
2.自分のアイデア、新規・既存サービスをまとめたプレゼン資料
3.起案者、代表者の経歴、チーム構成等の資料

すなわち・・・ビジネスモデルキャンバスでビジネスの構造をきちんと描く力がないと、そもそも応募すらできないということになります。
考えてみれば、アクセラレータープログラムは、そもそも大企業とベンチャー企業とが一緒になっての新たなイノベーティブなビジネスを創造する「プロセス」を加速させようとするものであり、共通言語として既に世界的に浸透しているビジネスモデルキャンバスを使いつつそのプロセスを進めるのが妥当。となると、応募時から「ビジネスモデルキャンバスで」とするのはいたって合理的であり、自然な流れです。

ただ、どうもこれまではアクセラレータープログラムという「フレーム(枠組み)」が先行、本来主であるはずの共創「プロセス」より、むしろピッチ・イベントやコンテスト等の「ハード」の方が主のように見えるものもまま見られ、多少の違和感を感じていたことも事実です。
応募時に求めるものも、現代においては「プロセス」に適さない、従来スタイルのビジネスプラン(事業計画)であることがほとんどでしたし。

今回のこのリリースは、その流れの変曲点となる可能性は高いと思います。
「フレーム・ハード」視点から、本来の「プロセス」視点へと、フォーカスポイントが移行していく変曲点。

この「プロセス」重視の流れは、一般的な創業支援にも早晩波及することでしょう。
前述の3つの提出物も、今後の標準となっていくことでしょう。それだけの影響力が、ソフトバンクグループにはあると思います。

ビジネスモデルキャンバスを使ってのビジネスモデルデザインが、まさに「お作法」となる時代の到来です。
益々「面白き世」になってきた感がしますね♪

それでは。

*ビジネスモデルキャンバスをしっかりと使えるようになるための講座が1月21日にあります。受付最終段階です。
私の知る限り、国内で最もビジネスモデルキャンバスの源流にふれることができる講座だと思います。