あまねく人にイノベーションを!

こんにちは。
このブログでは、イノベーションに関する事例、とりわけ、ビジネスモデルキャンバス等のツール・メソッドを実際に使ってのプロセスについても、可能な範囲でご紹介していきたいと思います。
ワークショップに関する情報はネット上にもたくさんありますが、それらツール・メソッドを使っての実際のプロセスをご紹介しているブログ・サイトはほとんどないというのが、残念ながら、実情でしょう。

守秘義務の関係上、公開できる範囲はごく限られますが、このブログでは、ご本人のご了解のもと、可能な範囲で実務プロセスについてもご紹介していきたいと思います。

ということで、最初の事例。
現在、開発進行中の、IoTを活用したビューティ関連サービスの案件です。

新サービスの開発にあたっては、その過程において、何度もビジネスモデルのリ・デザインに取り組む必要があることは、容易にご理解いただけると思います。今回も、その一環としてお手伝いさせていただいています。

サービスだけでなく、ビジネスモデル全体の案については、少し前に、ご本人(企業社長)とご一緒に、ビジネスモデルキャンバス(以下BMC)で描いていました(さすがにフセンはボカシていますが…ご了承ください)。

今回ご訪問時の業務として、このキャンバスに基づき、サービスのProduct-Market-Fitを、バリュープロポジションキャンバス(以下VPC)を使って、ご一緒にもみました。
↓が、その画像です。

実際に想定するユーザーを一人設定(ペルソナマーケティングでいうところのペルソナとは多少意味合いが違うかと)、そこから、その方のJobs・Pain・Gain、さらには顧客がJobsを片付けるにあたっての「障害」を深めていきます。
クリステンセン大先生の、Jobs-to-be-done(ジョブ理論)にそって進めると、非常にやりやすいでしょう。

その上で、開発するサービスの仕様・特徴等をつけあわせていき、付加すべきもの、除くべきもの、改善すべきこと等を明らかにしていきます(今回は開発中の中でのVPCなので)。

今回は、その後、このVPCに基づき、取り組むべき技術開発項目を洗い出し、整理しました。

VPCがカタチとなってきた時点で、社長がおっしゃった一言が、とても印象的 🙂 

「これ、メチャおもしろい!」

そして、「質問に答えながら、このシートを見ているだけでも、これまでは頭にのぼることはあっても、すぐ消えていってしまっていたようなアイデアや新たな発想がカタチとなった」と。
「これが、コーチングっていうやつ?」とも。
いえいえ、これはコーチングというより、もっともっとアクティブな質問(インタビューと言っていい)を使っての、デザイン手法なんですよ~ 🙂 

今回、ちょうど同席なさっていた地域の某商工会議所ご担当者さんも、似た感覚を抱かれたご様子でした。

BMCもVPCも、いろんな活用の仕方がある優れものです。
他のツール・メソッドとの相性も非常にいいので、どんどん新たな活用方法を開発していきたいな~と思っています。

そのためには、まず、BMC・VPCをもっともっと普及させねば!
あらためて、強く思ったのでした。

それでは!